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家庭健康管理研究会

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連載 4 脳と朝食の関係

脳を活発に働かせる条件としていくつか考えられるものがありますが、その中でも特に欠かすことの出来ない条件の1つが「朝食」を摂ることです。
私たちの脳神経細胞のエネルギー源はブドウ糖です。ブドウ糖が十分に供給されないと脳神経細胞も活発に働く事は出来ません。勉強や仕事など頭を使う作業は、全て脳を使う作業です。運動などの身体を使う作業も全て脳を使わなくては行うことが出来ません。
血液中のブドウ糖は、糖質やデンプン質の消化により増加します。つまり、ご飯やパンがブドウ糖供給の中心になっているのです。血液中のブドウ糖の量は、身体の中で常に一定に保たれています。人体は血中にブドウ糖を約20グラムしか貯蔵出来ません。血中に蓄えきれなくなった糖はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられますが、そこでも余った分は脂肪として脂肪組織に蓄積していきます。血液中のブドウ糖の濃度が下がるとグリコーゲンが分解され、ブドウ糖として血中に戻されていき、血糖値を一定に保ちます。脂肪からブドウ糖を作る作業は、その後ゆっくりと生じてきます。筋肉や肝臓とは異なり、グリコーゲンは脳ではほとんど作られないので、ブドウ糖が必要な緊急事態になったとしても、血中からの補給を待つしかないのです。
ご飯やパンなどのデンプン質の消化には2時間位かかりますから、きちんと朝食を摂っておくと、この間は必要なブドウ糖をいつでも供給出来る状態にあります。脳神経細胞もいくらでも働くことが出来るのです。また、人の身体は午前中に最も活発に働く様にリズムが出来ています。脳の働きも例外ではありません。
つまり、朝食をきちんと摂ることで最も効率的・効果的に脳を使えるのです。

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