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健康コラム

連載 3 体温調節について

私たちの身体は、生きていくために最適な状態を保つように調節されています。例えば、体温や血圧、血糖値や酵素濃度などは、値が一定値に保たれるようになっています。一定値からずれると、専門の感知装置がそのズレを検出して理想値に近づけるように働きかけます。
温度を感知する装置は皮膚と視床下部にあります。皮膚には外部の温度を感知する装置があり、視床下部には内部の温度を感知する装置があります。内部温度感知器は、血液の温度を測定し、熱獲得の仕組みを働かせたり、熱放失の仕組みを働かせたりして、体温を調節します。この二つの仕組みには相補的な働きがあり、温度が理想値より低い時には、熱獲得の仕組みが働き、放失の仕組みは抑えられます。反対に温度が高い時にはその逆に働きます。
例えば視床下部が体温低下を感知したとします。熱を外に逃がさないように血液を身体の深部へと送り、皮膚の周りを暖かい空気で覆うために体毛を逆立てるように抹消神経が働きます。鳥肌がたつのはこのためだと考えられています。また、寒い時には筋肉を動かして熱を発生させるために身体をガクガクと震えさせます。
逆に視床下部が温度上昇を感知したら、血液を身体の表面近くに送り、熱が奪われやすくします。また、汗を出し、気化熱として熱を発散します。
体温は一年を通じても調節されており、夏には暑さに強くなり、冬には寒さに強くなるというように、いつも外部環境に適したように調節されています。